カランメソッドに「ついていけない」！挫折につながる6つの原因と5つの解決方法

カランメソッドは、世界中で支持されている歴史の長い学習方法ですが、「英語脳」を作るとだけあってレッスン内容が非常に特殊です。

それ故に、「ついていけない！」と心が折れたり、挫折しそうになる学習者も多くいます。

この記事では、主に以下について解説します。

• 「ついていけない！」と嘆く人多発！？カランメソッドとは？
• カランメソッドに「ついていけない！」と挫折してしまう6つの原因
• カランメソッドに「ついていけない！」という状況を解消する5つの方法

尚、この記事のざっくりとした結論は以下の通りです。

「ついていけない！」カランメソッドは英語学習者を挫折に追い込む？

「ついていけない！」「挫折寸前」という声も多いカランメソッドですが、カラン認定校では依然人気のカリキュラムです。

まずは、そのカランメソッドについての概要を解説します。

ついていけない人続出のカランメソッドとは？

カランメソッドは、「通常の４倍速で英語が話せるようになる」メソッドです。

イギリスで誕生して以来、その歴史はなんと50年以上！

母国語を介さずに英語を英語のまま理解するダイレクトメソッドを通じて、「英語脳」が手に入れられるよう設計されています。

カランメソッドの効果は？

カラン正式認定校であるQQEnglishにて実施された実証実験では、
カランを受講した生徒全員のTOEICのスコアが平均110点上がったという結果も出ています。

詳しくは、QQ EnglishのHPで確認ができます：https://www.qqeng.com/

カランメソッドの主な8つのルール

「通常の４倍速で英語が話せるようになる」だけあって、カランメソッドは一般的な英会話レッスンとは全く異なるレッスンスタイルです。

そしてそのレッスンは、厳格なルールに基づいて、実施されます。

カランメソッド ルール①：講師は質問を2回繰り返し、即座に回答を促す

レッスンのPractice(練習）パートでは、講師が同じ質問を2回繰り返し、即座に回答するという流れで進んでいきます。

カランメソッドでは、母国語を介さずに英語を英語で理解することを重要視しているため、生徒が母国語で翻訳をし始めることを防ぐために、即座に回答を促されます。

カランメソッド ルール②：講師は速いスピードで話す

カランではスピードが重要視されています。
そのことで、生徒の意識を英語に集中させ、母国語で考える隙を与えないようにしているのです。
そのため、講師はレッスン中、非常に話いスピードで話します。

カランメソッドのルール③：講師は生徒のミスをすぐに訂正する

カランメソッドでは、発音や文法などに誤りがある場合は、その場ですぐに訂正をされます。

こちらが回答の途中であったとしても、すぐに修正してきます。

カランメソッドのルール④：テキストを見ることができない

カランメソッドでは、リーディングパートがあるためそのときはテキストが必要になります。

しかしそれ以外の時間はテキストは見ず、音を頼りに言語学習をしていきます。

カランメソッドのルール⑤：短縮形を使う

カランメソッドのレッスンでは、講師・生徒ともに短縮形を使ことが求められます。

良い例	悪い例
It’s a pen. He’s Mr. Brown. I’m Mami. The table’s black.	It is a pen. He is Mr.Brown. I am Mami. The table is black.

これは、ネイティブスピーカーの会話に慣れることを目的としています。

カランメソッドのルール⑥：フルセンテンスで答える

What’s this?（1回目） What’s this?（2回目）

• It’s a pen.

• Pen.

Is this pen black?（1回目） Is this pen black?（2回目）

• Yes, the pen’s black. / No, the pen isn’t black, it’s red.

• Yes. / No.
• Yes, it is. / No it isn’t.

会話では、”バツ”の回答が自然ということもありますが、カランのレッスンでは、フルセンテンスで答えることが求められます。

これは、しっかりとした文法構造を身につけることを目的としています。

カランメソッドのルール⑦：レッスン中は質問不可

レッスン中は質問NGです。

これは、スピード感を重視し、生徒がなるべく多くの時間スピーキングができるようにするためです。

質問をすると、母国語で考えてしまったり、スピーキングの量が減ってしまうこともあり、レッスン中は質問不可となっています。

カランメソッドのルール⑧：レッスンに対する要望不可

レッスン中、レベル変更や質問したいなどの要望はできません。

講師も、カラン協会が定めたルールに従うように訓練されています。

カランのステージは、カランメソッドの初回に行われるレベルチェックに基づいて決定しますが、もし自分のレベルと極端に合わない場合は、レッスン外の時間にレベルの変更を行うようにしましょう。

カランメソッドのレベル

カランメソッドは、レベル１〜１２まであり、レベル感としては下図の通りです。

ステージ12まで行けば、英語上級者レベルに到達ができるように設計されています。

カランメソッドの正式認定校は？

カランメソッドを提供するには、カラン機構から「正式認定」される必要があります。

なぜならカランメソッドは、カラン機構によって提供される正式なトレーニングを積んだ講師によって提供されることが重要だからです。

そのカラン機構から正式認定されているオンライン英会話スクールは以下の2つです。

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【200回以上受講！忖度なしの解説】ネイティブキャンプの評判・口コミは？

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【セブ島拠点のQQ English】「評判」と「やめた方がいい」理由を解説！

カランメソッドに「ついていけない」!　挫折してしまう６つの原因

カランメソッドは特殊なルール故に、「ついていけない！」と挫折してしまいそうになる生徒も少なくありません。

ここでは、カランメソッドに「ついていけない」「挫折する」6つの原因を解説します。

英語の基礎知識が足りていない

ここでの基礎知識というのは、「中学英語」を指します。

カランメソッドのステージ１は、　「英語学習を始めたばかりの人」に適しているとされていますが、すでに”He’s studying.”などの現在進行形などが出てきます。

主格代名詞（I, You, She…etc）やBe動詞(am, is, are…etc）などの英語の基礎知識がない状態でレッスンを受けると、スピード重視のカランメソッドのレッスンの中で、意味も分からず、ひたすら講師が発する言葉を復唱するだけになってしまいます。

英語の音に慣れていないから

英語の音に慣れていないことも、カランメソッドについていけなくなる原因の１つです。

カランメソッドのレッスン中は基本的にテキストをみてはいけません。

講師が使用する単語や文法の説明をし、その後関連する質問に対して生徒が回答をするという流れを、全て耳だけを頼りに行います。

普段英語を聞き慣れていない場合、単語や文法の説明、質問内容がわからず、内容を理解しない状態でレッスンだけが進んでいくことになってしまいます。

定期的なレッスンの受講や復習ができていないから

カランメソッドは、予習は特に必要ないと言われています。

一方で、復習は必須です。

なぜなら、カランメソッドでは一度習った単語や文法などを、再度復習するタイミングがあるからです。

カランメソッドでは、NEW WORK（ニューワーク） と REVISION（リビジョン）があります。

NEW WORK（ニューアーク）では、まさに耳だけを頼りに、講師の質問を聞きとり、回答も講師の回答にシャドーイングする形で必死に食らいつくしかありません。

しかし、REVISION（リビジョン）は、NEW WORK（ニューワーク）の復習になるため、次回以降のレッスンで実施することになります。

NEW WORK（ニューワーク）の内容をしっかりと復習をしておけば、次回のREVISION（リビジョン）では、内容を理解した上で、取り組むことができます。

一方で復習を十分にしなかった場合、NEW WORK（ニューワーク）と同じ状況に陥ってしまいます。

加えて、定期的なレッスンの受講も重要です。

これは単純に、定期的にレッスンを受講しないと前回の内容を忘れてしまうため、REVISION（レビジョン）の際も初見と同じ状態になってしまうからです。

カランメソッドのルールを理解していないから

カランメソッドは他の教材と違い、厳格なルールの上でレッスンが行われます。

カランメソッドのルールで解説したカランメソッド独自のルールが理解できないままレッスンを受けると、スピードに戸惑ったり、ミスに対してすぐに修正されることに心が折れたりと、挫折につながってしまいます。

カランメソッドのスタイルが合っていないから

カランメソッドは、厳格なルールに基づいて進んでいくため、そもそもそのルールに合わない人は「ついていけない」と感じてしまうでしょう。

例えば、下記のような方はカランメソッドとは合わないです。

自分に合う講師、スクールを選べていないから

カランメソッドは、講師の質や通信環境が非常に大事です。

もちろん、カランメソッドのレッスンをスムーズに提供することも重要ですが、ルールは決まっていたとしても、講師がフレンドリーであったり、人当たりが良いと「頑張ろう！」と思えますよね。

一方で、講師の話すスピードが異常に速かったり、全く笑わず事務的にレッスンを勧めていくタイプの場合、虚しさを感じたり、「ついていけない！」と心が折れてしまいます。

また、カランメソッドはテキストを見ずに耳だけを頼りに進んでいくため、通信環境が悪いとレッスンに集中できず、聞き取る難易度も上がり、心が折れる原因になります。

「ついていけない」を解消！カランメソッドでの挫折を解消する5つの方法

「ついていけない！」となる原因が分かれば、対処法も見えてきますよね。

ここでは、カランメソッドでの挫折を解消する方法を５つ紹介します。

カランメソッドのルールを理解する

まずは、カランメソッドのルールを理解しましょう。

カランメソッドのルールでも解説した通り、カランメソッドには厳格なルールがあります。

カランメソッドで「ついていけない・・・・」となる理由に以下のようなことがあると思います。

 スピードが早すぎて何をいっているかわからない

 すぐ訂正されてしまう・・・。

しかし、これらは「英語脳」を作り、英語の瞬発力を上げるためのカランのこだわりです。

まずは、カランメソッドのレッスンスタイルが「そういうものである」ということを理解しましょう。

その上で、レッスン前に「レッスンの要望」を講師に共有しておくのも１つの方法です。

例えば、下記のような要望を事前に送信しておくといいと思います。

I am a beginner of English so please speak slowly and clearly as much as possible.
(私は英語初心者なので、できる限りゆっくり、そしてはっきり話してください）

カランメソッドのスタイルと自分のニーズが合っていることを確認する

カランメソッドでは、「英語脳」を作り、英語の瞬発力を上げるために厳格なレッスンルールがあります。

そのため、レッスンに対して以下のようなことを求める場合は、カランは適しません。

• 談笑をしながら楽しくレッスンをしたい
• 分からないところはその場で質問をして解決したい
• 自分で文章を構築し、話したい
• 伝わればオールOK！文法や発音が多少間違っていても指摘してくれなくていい
• 自分のペースでゆっくり学びたい

カランメソッドを始める（もしくは再開する）前に、カランメソッドのレッスンスタイルと、自分自身がレッスンに求めているニーズがあっていることを確認しましょう。

自分の英語レベルに合わせる

カランメソッドのレベル１は英語初心者の方から始められるとされていますが、正直全く英語に触れてこなかった場合、カランメソッドは非常に難易度が高いです。

英語中学レベルの文法や英単語の知識がない場合、以下2つをお勧めします。

• カランキッズから始める
• 英語の基礎を学んでからカランにチャレンジする

それぞれについて、解説します。

カランキッズから始める

カランキッズは、子ども向けのカラン教材ではありますが、基礎から英語を学び直したい大人にも勧められています。

教材も大人のものと違いイラストが多く、スピード重視ではなく楽しんでレッスンを受けられるように工夫がされているのも特徴です。

カランキッズはStage6まであり、Stage 6が終わる頃には英検準2級〜2級程度の英語力が身につくと言われています。

• QQ Englishの公式HPでカランキッズについて見てみる

• ネイティブキャンプの公式HPでカランキッズについて見てみる

英語の基礎を学んでからカランに挑戦する

カランキッズでなくても、別の教材で英語の基礎を学ぶこともできます。

まずは、このような教材で英語の音や文法に慣れることで、カランメソッドにもチャレンジしやすくなるでしょう。

復習をして、成功体験を積む

カランメソッドは復習必須です。

カランメソッドのレッスンは、以下のような流れで進んでいきます。

このSTEP５は、一度STEP１とSTEP２で学んだことの復習になります。

そのため、レッスン後にしっかりレッスン内容の復習をすれば、STEP５のREVISIONパートでは、STEP1と2で理解できていなかった内容が理解できている状態で挑むことができるのです。

自分に合う講師、スクールを選ぶ

カランメソッドは、正式なトレーニングを受けた講師から学ぶことにより、十分にカランメソッドの効果が得られます。

また、カラン機構から正式に認定されているスクールでカランメソッドを学ぶことが重要です。

自分に合う講師

カランメソッドの講師は皆、正式なトレーニングを受けてはいますが、講師によって、カランメソッドを扱うのに慣れている講師、慣れていない講師がいたり、話すスピード、アクセントなど様々です。

慣れていない講師だと、レッスンが進むテンポが悪く、「待ち」の状態が長くなってしまいます。

また、いくらスピードを重視しているとはいえ、異常なほどのスピードで話してくる講師がいるのも事実です。

ルールに厳格なカランメソッドでも、講師の人柄によって楽しい、苦痛と感じたり、アクセントによって、聞き取りやすい、聞き取りにくいとわかれるので、講師の質（評価）を気にしながら選ぶようにしましょう。

ネイティブキャンプとQQ Englishの違い

カラン認定校は、オンライン英会話スクールの場合以下の２校になります。

ネイティブキャンプとQQ Englishはどちらも人気のスクールではありますが、強みが違います。

以下簡単に特徴をまとめたので参考にしてください。

	QQ English	ネイティブキャンプ
基本料金	月4回： 2,980円 月8回： 4,980円 月16回： 7,980円 月30回： 11,980円	月8回： 5,450円 回数無制限（予約不可）： 7,480円 (年間割引オプション: 月額6,480円） カラン受け放題オプション： 月額4,900円
通信環境	オフィスからの通信	各自自宅からの通信
講師の質	講師全員TOEFL資格取得	講師によってバラツキあり
講師の国籍	フィリピン	多国籍
講師の量	1300人	8500人
予約可否	可能	不可 （オプションもしくはコインで予約可）
その他特徴	フィリピンのセブ島で 語学学校を開講	ファミリープランあり 家族は月額1,980円
	QQ Englishの公式HPはこちら	ネイティブキャンプの公式HPはこちら

	QQ English	ネイティブキャンプ
基本料金	月4回：2,980円 月8回：4,980円 月16回：7,980円 月30回：11,980円	月8回：5,450円 回数無制限（予約不可）：7,480円 (年間割引オプションで月額1000円OFF） カラン受け放題オプション：月額4,900円
通信環境	オフィスからの通信	各自自宅からの通信
講師の質	講師全員TOEFL資格取得	講師によってバラツキあり
講師の国籍	フィリピン	多国籍
講師の量	1300人	8500人
予約可否	可能	不可 （オプションもしくはコインで予約可）
その他特徴	フィリピンのセブ島で 語学学校を開講	ファミリープランあり 家族は月額1,980円
	QQ Englishの公式HPはこちら	ネイティブキャンプの公式HPはこちら

カランメソッドに「ついていけない」！「挫折」を乗り越えて「英語脳」を勝ち取ろう！

カランメソッドに「ついていけない！」となる原因と対処法について解説しました。

カランメソッドは多くの生徒が挫折しそうになるほど負荷がかかるレッスンですが、その分効果も絶大です。

一方で、厳格なルールから、英語をこれまで全く触れてこなかった方にとっては、ハードルが高いレッスンになったり、楽しく英語を学びたい人にとってはレッスンスタイルが合わないなど、万人に対応しているカリキュラムではありません。

今回の記事を参考に、是非カランメソッドが自分の英語学習にマッチするか、確認してみてくださいね！

以下、まとめです。